川のまち 再生へ
旧運河沿いに
市民の書斎
築百年の倉庫を改修
来春開館 蔵書3万冊
みどり市=架空太郎
みどり市は七日、旧運河沿いの煉瓦倉庫を改修し、市民が自由に本を読み、書き物ができる「市民の書斎」を来年春に開くと発表した。総事業費は12億円。
倉庫は一九二〇年代に建てられ、かつては川舟で運ばれた穀物を保管していた。市は老朽化を理由に解体を検討していたが、住民団体が保存を求める署名を2万筆集め、方針を転換した。
改修後は一階を閲覧室、二階を個人用の執筆席とする。蔵書は寄贈と購入を合わせて3万冊を目指し、開館時間は午前九時から午後十時までとした。
設計を担当する建築家の水無月花子氏は「古い梁と煉瓦をできるだけ残し、静かに過ごせる場所にしたい」と話した。運営は市民ボランティアが中心となり、司書資格を持つ職員が常駐する。
市長は記者会見で「川のまちの記憶を未来につなぐ拠点にしたい」と述べた。工事は十一月に着手し、来年三月の完成を予定している。
(架空太郎)
運河の煉瓦倉庫、
夕日に染まる
来春「市民の書斎」に生まれ変わる煉瓦倉庫(みどり市)=ダミー画像
倉庫の外壁には、当時の職人が刻んだ刻印が今も残る。市は改修にあわせて見学ルートを設け、歴史を伝える展示も用意する。
経済
地元の駅弁、
海外に出荷へ
ひなた町=経済花子
ひなた町の老舗弁当店は、冷凍した駅弁を来月から東南アジア三か国へ出荷する。国内の観光客が戻りきらないなか、新たな販路を探す。
出荷するのは、地元産の鮭と山菜を使った二種類。急速冷凍の技術を導入し、解凍後も炊きたての食感が保たれるという。
店主の月見草子さんは「町の味を世界の食卓に届けたい」と話す。初年度は5万食の販売を目標に掲げた。
図書館とどう違う
貸し出しはせず、館内での閲覧と執筆に特化する。静けさを保つため、会話は専用の部屋に限る。
社会
通学路の
見守り隊、
十周年
あおば区=見守川
あおば区の見守り隊が、活動開始から十周年を迎えた。発足当時は十数人だった隊員は、いまでは80人を超える。
毎朝の交差点に立ち、児童に声をかける。隊長の八百屋さんは「顔を覚えてもらえるのが何よりの励み」と笑顔を見せた。
区は記念の式典を開き、長年の活動に感謝状を贈る予定だ。
朝のコラム「窓辺」
秋が深まると、朝の空気に透明な冷たさが混じる。窓を開けると、遠くで川の音がした。
かつてこの町の人々は、川の音で天気を知ったという。いまは画面の予報に頼るが、音を聞き分ける習慣を少し取り戻したくなる。
倉庫が書斎に変わるなら、そこにも窓があってほしい。川の音が届く窓が。
(窓辺)
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短信
秋の味覚まつり、土曜に開催
みどり市の中央公園で、十日午前十時から秋の味覚まつりが開かれる。地元の農家が栗や柿、新米を販売するほか、ステージでは郷土芸能が披露される。雨天の場合は体育館に会場を移す。
問い合わせは実行委員会(架空)まで。